リトープスは、多肉植物の中でも珍しい脱皮をする植物です。形が面白いことでもよく知られていますよね。
しかし、植物の脱皮とは一体どんなものなのでしょうか。
またその脱皮がうまくいかない場合などもあるようなのですが、どこまで人が手を出していいのかも悩むところです。
もし手を出したことが理由で失敗してしまったら、ショックですよね。
そうならないためにも、リトープスの脱皮について、時期や管理方法などを詳しく覚えておきましょう。
多肉植物リトープスの脱皮時期はいつ
多肉植物であるリトープスは、冬から春にかけて脱皮します。早いものだと、1月頃から脱皮をし始めるものもあるようです。
大抵は春頃に脱皮をしますが、脱皮する準備として、リトープスの葉がぶよぶよになるので、注意して観察してみるといいでしょう。
葉がぶよぶよになってきたら水やりをやめ、断水管理で様子を見ましょう。そして、脱皮している間は、風通しのよい場所に置く必要がありますよ。
脱皮は、1年に一回おこなわれます。リトープスの外側にある古い葉がしおれていき、その中から新しい葉が形成されることを脱皮というのですね。
脱皮をするように葉が展開することから、脱皮と呼ばれているそうです。
リトープスの脱皮で失敗しないコツはこれ
リトープスを育てていると、脱皮を失敗してしまうこともよくあるようです。
失敗しないためにはどうすればよいのでしょうか。
水やり、手伝い、個体差についてそれぞれ見てみましょう。
リトープスの脱皮中の水やり
リトープスが脱皮している間は、水やりは一切せず、断水をして管理していきます。
外側の古い葉、つまり皮の部分を枯らせていくというイメージを持つと、断水する理由が分かりやすいでしょう。
脱皮すると、新しい内側の葉に古い葉の水分が移行し、新葉が生長していきます。
そこに水やりをおこない、たくさん水をあげてしまうと、新しい葉も脱皮してしまう「二重脱皮」という状態になってしまいます。
「二重脱皮」を起こすと、その分株が小さくなってしまうので、元の大きさになるまで1~2年がかかってしまいます。
また、二重脱皮のような異常脱皮をしてしまったリトープスは、枯れてしまうことも多いようです。
リトープスを元気にすくすく育てるためにも、脱皮の間は水やりしないようにしましょう。スリットが開き気味になっていたら、二重脱皮に要注意ですよ。
そして、古い葉が完全に枯れたら、水やりを再開しても大丈夫です。
同じ鉢に植えていて、脱皮しているリトープスと、していない株があるというときは、シリンジなどを使って水やりをするのがおすすめ。
脱皮中のリトープスにかからないように、他のリトープスへ水やりをしましょうね。
この時、水を多く与えすぎると脱皮中のリトープスに影響があるかもしれないので、少量を与えるようにしましょう。
リトープスの脱皮は手伝いは必要?
リトープスの皮がなかなかうまく脱皮できていない時、手伝いはしたほうがよいのでしょうか。
基本的には、手を出さずに見守るようにしましょう。
皮を人の手ではいでしまうと、本体の株を傷つけてしまう可能性があるからです。
皮には触らず、風通しのよい場所に置きリトープスの脱皮を見守りましょうね。
もしも、リトープスが最終的に皮がパリパリな状態で、まだ新芽のほうに張り付いているようなら手助けをしてもいいでしょう。
脱皮ではがれて残った皮がきちんと乾燥していないと、本体の株が蒸れて溶けてしまうこともあるので、様子をきちんと見るようにしましょうね。
脱皮を手伝うというよりは、風通しを良くするようにするときれいに脱皮できますよ。
リトープスの脱皮を手伝うことはあまり推奨しませんが、自己責任で脱皮を手伝うときは、本体を傷つけないように丁寧におこなうようにしましょう。
指でおこなうよりも、つまようじ2本を片手に1本ずつ持っておこなうほうがいいかもしれません。
そして、リトープスを傷つけないようにゆっくり優しくおこないましょう。無理は禁物ですよ。
リトープス脱皮しない子も?
リトープスは脱皮する植物として知られていますが、やはり植物ですのでそれぞれ個体差があります。
同じ鉢、同じ環境で同じ種を育てていても、生長に差が出てくる他の植物と同じです。
脱皮しないから枯れてしまっているんじゃないか…などと深く考えずに、リトープスの様子を見ながら管理していきましょうね。
まとめ
リトープスは多肉植物の中でも珍しく、脱皮をする植物です。
脱皮をすることで、新芽が中から出てきてどんどん大きくなっていくんですね。
脱皮は、リトープスそれぞれによって早かったり、遅かったり、また脱皮しない場合もあります。
焦らずゆっくり見守るようにしましょう。
脱皮は人の手で手伝うこともできますが、基本的には手伝いはせずに見守るだけにしましょう。
t手伝いをするときは、自己責任でおこないましょうね。