初夏になると美しい花を咲かせる、イングリッシュラベンダー。
花を観賞するだけではなく、香りを楽しんだり、ハーブティーとして楽しむことができるハーブですよね。
イングリッシュラベンダーは実は育て方が難しいハーブとされていますが、地植えではどのように育てればいいのでしょうか。
地植えでイングリッシュラベンダーを育てる方法や、適した土、肥料について詳しくご紹介します。
イングリッシュラベンダーを地植えで育てる方法
イングリッシュラベンダーはもちろん、地植えで育てることが可能です。
用意するもの
- 苦土石灰や有機石灰
- 堆肥か腐葉土
- 緩効性化成肥料
イングリッシュラベンダーを地植えで定植させるのは、5~6月頃が目安です。ポット苗の根が底から見えるようになったころを目安にしましょう。
まず、植え付ける場所の土を良く耕します。20~30cmほど土を盛って耕すようにしましょう。
イングリッシュラベンダーの苗を植え付ける2週間前に、石灰をまいて土壌を中和させておきます。
石灰には、苦土石灰、有機石灰、消石灰などがありますが、初心者の方には作用が穏やかな苦土石灰や有機石灰がオススメ。
植え付けの1週間前には、堆肥か腐葉土をすきこんでおきましょう。1平方メートルにつき5kgほどが目安です。
イングリッシュラベンダーの植え付けは、株に負担をかけないために、風のない曇りの日がいいですよ。
植え付けるときに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます。用土を作ったら、穴を掘って苗の根を崩さないようにしながら植え付けましょう。
苗と苗との間隔は、最低でも30cmは取るようにしましょうね。
イングリッシュラベンダーは、多湿を苦手とするハーブです。地植えの場合は、水やりは基本的に不要です。
梅雨の時期や秋の長雨には注意が必要ですね。
肥料焼けを起こしやすいイングリッシュラベンダーは、肥料がなくても育てられます。肥料のあげるタイミングなどは、次でご紹介します。
花が終わったら花を摘むようにしましょう。花を残しておくと種ができますが、栄養が全て種のほうへいってしまうため、株が弱くなってしまいますよ。
イングリッシュラベンダーは寒さに比較的強いため、冬越しの対処は特別しなくても大丈夫です。
ただし、豪雪地帯では雪の重さで茎が折れてしまうので注意が必要です。
イングリッシュラベンダーに適した土や肥料のタイミングは
イングリッシュラベンダーは、適した土で育てることでさらに元気に育てることができます。
どのような土がイングリッシュラベンダーに適しているのか、詳しく見てみましょう。
また、肥料を与える場合のタイミングについても調べてみました。
イングリッシュラベンダーに適した土は
イングリッシュラベンダーは、地中海原産のハーブです。ですから、肥沃な土地の植物ではないということになります。
そのため、やせた土地でも育つハーブなのが特徴です。
多湿を嫌うハーブですので、水はけのよい土を選ぶと管理がしやすくなります。
自分でブレンドする際は、腐葉土4:赤玉土中粒3:日向土小粒2:パーライト1、そこに少量の苦土石灰を混ぜると良いでしょう。
または赤玉土5:腐葉土3:川砂2などでもいいですよ。
市販のラベンダー専用土もありますし、市販の野菜用の土+赤玉土でもいいですね。
地植えの場合は、コケが生えているような場所は、じめじめしている証拠なので避けるようにしましょう。
どんな肥料がいい?あげるタイミングも
イングリッシュラベンダーを含むハーブ類は、あまり肥料を必要としない植物です。冬を越す株に対しての寒肥も不要です。
しかし、肥料を与えることで花がつきやすくなったりもするので、タイミングを見てあげるようにするといいですよ。
イングリッシュラベンダーの苗を植え付けるとき、また、植え替えの時には元肥として緩効性化成肥料を与えるようにしましょう。
そして追肥として、新芽が変化を始める3月頃、真夏の暑さが一段落した9月頃に肥料を与えましょう。
3月頃の追肥は、生育が盛んになる時期に備えるためのものになります。また9月頃の追肥は、夏の暑さで疲弊した株の勢いを復活させる意味があります。
追肥は、土の上に置く錠剤タイプやばら蒔いて与える粒状タイプが手軽でいいですよ。
肥料は、即効性、緩効性、遅効性の3種類があります。イングリッシュラベンダーには緩効性の肥料がオススメです。
やせた土地でも育つことができるイングリッシュラベンダーは、肥料は少なめで良いですよ。多すぎると生長に支障をきたすので注意しましょう。
イングリッシュラベンダーは肥料焼けを起こしやすく、ひどくなると枯れてしまうこともあります。
多くあげすぎないように、また施肥の際は葉や茎から離れた場所に施すようにしましょうね。
まとめ
イングリッシュラベンダーは、元々肥よくな土地で育っている植物ではないため、やせた土地でも育てることができます。
肥料を与えるときには、与えすぎに注意しましょう。
程よく与えることで、キレイな花を長く咲かせてくれますよ。