オリヅルランは、栽培が簡単で世界で最も多く栽培されている観葉植物です。
スラーっと伸びる葉と白い斑が美しいリーフプランツとして親しまれています。スタイリッシュで見た目が涼し気なのも、オリヅルランの人気の理由です。
オリヅルランには品種が約200種ほどありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、オリヅルランとはどんな植物なのか、そしてオリヅルランの人気な品種を一覧にしてみました。
オリヅルランってどんな植物?
オリヅルランは、キジカクシ科オリヅルラン属(クロロフィツム属)の植物です。「ラン」と名前についてはいますが、ラン科ではないんですね。
学名は「Chlorophytum comosum」。アフリカ南部の原産で、常緑性多年草です。様々な環境で自生することができます。
花は1cmほどと小さくてあまり目立たず、白色をしています。
草丈は10~40cmほどで、原種は緑一色の葉をもちます。しかし、流通しているオリヅルランは斑入りの品種のものがほとんどです。
オリヅルランの葉は、曲線を描きながら放射状に広がっていきます。
繁殖力がとても旺盛な植物で、しきりにランナーをのばし先端に子株を作ります。この子株が葉の先端にある様子が、折り鶴を下げているように見えることから「オリヅルラン」という名前になりました。
オリヅルランは見た目ではわかりませんが、地中にとても太い根を持っています。そのため、乾燥に強く育てやすい植物です。
耐寒性はあまりないので、冬越しは室内でおこなうのが一般的です。葉が硬いソフトオリヅルランのような品種であれば、関東以西での屋外での冬越しも可能です。
日本には明治時代に紹介されたとされていて、長い間楽しまれている植物です。
生長していくと、ランナーが次々に出てきて、増やす楽しさもありますよ。
オリヅルランの種類一覧
オリヅルランには約200種の品種がありますが、ここでは人気の品種について詳しく見ていきましょう。
オリヅルラン・ボニー、シャムオリヅルラン、ソフトオリヅルラン、ナカフヒロハオリヅルラン、シャルロットについてご紹介していきますね。
オリヅルラン・ボニー
オリヅルラン・ボニーは、葉がカールした改良品種です。近年流通し始めた新品種でとても人気があります。
ストライプで葉先がくるくるとカールしたり、ツイストするユニークな品種です。グリーンリボンのような葉が可愛らしいですよね。
子株が丸まった手毬のように丸くなっていて可愛らしいですよ。
NASAの研究により発表された、空気清浄効果の高い観葉植物ベスト5の1位にもなっている観葉植物なんですよ。
シャムオリヅルラン
オリヅルランの近縁種であるシャムオリヅルラン。
オリヅルランの中でも葉幅が広くて短く、株もコンパクトなので場所を取りません。
葉の外側に白い斑が入っている品種で、ランナーを出さずに、子株もつけません。
葉が詰まって育つため、まとまりがよく見えますよ。
耐寒性がかなり低く、冬越しは10℃以上の気温が必要になります。他のオリヅルランと同じように冬越しの管理すると、弱ってしまうので注意しましょう。
ソフトオリヅルラン
ソフトオリヅルランは、白い斑が葉の外側に入っている品種です。
斑の面積が少なく、落ち着いていてやや地味目な印象があります。
以前はポピュラーな品種でしたが、近年はナカフヒロハオリヅルランのほうが主流となっています。
葉が硬く丈夫で育ちやすい性質を持っています。関東以西であれば霜の当たらない屋外で冬越しができます。
ナカフヒロハオリヅルラン
ナカフヒロハオリヅルランは、葉の中心に鮮やかな白い斑が入る品種です。
明るい葉色をしていて、印象が明るく、主流になりつつある品種です。
葉の幅がソフトオリヅルランよりも少し広めで、下に垂れる性質が強い品種です。
暖地では、グランドカバーとして使われることもありますよ。やや寒さには弱いので、寒冷地では室内で育てたほうがいいでしょう。
店舗や公共施設、オフィスなどでもよく用いられています。釣り鉢などにもいいですね。
シャルロット
シャルロットは、種名が不明の品種でお店などでもあまり出回っていない珍しい品種です。
葉は薄く、葉色は薄いグリーンに淡い黄色の斑が入ったものです。
生長すると葉の中心が白くなっていきますよ。
まとめ
オリヅルランは、約200種類もの品種がある観葉植物です。
日本で近年人気の品種は、ポピュラーなナカフヒロハオリヅルランや、葉がくるくるとカールするオリヅルラン・ボニーなどです。
品種によって受ける印象も様々なので、自分が好きな印象の品種を探すこともできますね。
通販でもオリヅルランを取り扱っていたりもするので、おしゃれで素敵なオリヅルランを見つけてみるのはいかがでしょうか。
オリヅルランの育て方や増やし方については、他の記事でもご紹介していますのでぜひそちらも合わせてご覧ください。