オレガノの品種の中でも、特に花が美しいとされるオレガノケントビューティー。
小さなピンクの花の周りに淡い薄紫～薄い緑色のがくがあり、遠くから見ると大きな花のように見えます。
花が美しいオレガノケントビューティーは観賞用のオレガノですが、他のオレガノと同じように食べることはできるのでしょうか。
今回は、オレガノケントビューティーが食べられるのか、また育てていく上での増やし方や剪定の方法についてご紹介します。
オレガノケントビューティーは食べられる？
オレガノは料理などに使われることも多いハーブですが、観賞用とされているオレガノケントビューティーも同じように食べられるのでしょうか。
オレガノケントビューティーは、オレガノ・スカブルム種とオレガノ・ロツンデフィルウム種をかけ合わせて作られた園芸品種です。花が美しく主に観賞用とされるアマラスク種に分類されます。
観賞用として作られているので、食べるのには向いていません。食べても問題があるわけではありませんがあくまでも観賞用なので、食用として育てたいという場合には、ほかの品種を選ぶのがおすすめです。
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オレガノケントビューティーの増やし方
オレガノケントビューティーは、株分けや挿し木、根伏せで増やすことができます。まずは、株分けの方法を見ていこうと思います。
オレガノケントビューティーの株分けは、植え替えの適期である3～4月または9月中旬～10月中旬におこないます。掘り上げたオレガノケントビューティーの株を、ハサミや手などで切り分けて植え付けるだけなので簡単です。
株が大きく育っていて、株数を増やしたいという場合には株分けがおすすめです。
オレガノケントビューティーは発根しやすいハーブなので、挿し木で増やすのもおすすめです。
挿し木の詳しい方法については、次にご紹介していますのでそちらもご覧ください。
また、根伏せという方法でも増やすことができます。
根伏せは、茎を株から切り離さずにそのまま土に倒し寝かせます。この時、ポキッと折れないように注意しましょう。
倒した茎をU字に曲げた園芸用のワイヤーで固定すると起き上がってこないのでおすすめです。
倒したオレガノケントビューティーの茎に、先のほうの葉だけ出るようにして多めの土で埋めます。発根して根付いたら、親株から切り離し掘り上げて新しい株として育てます。
オレガノケントビューティーの剪定や挿し木の方法も
次にオレガノケントビューティーの剪定の方法をご紹介します。
剪定は摘心と切り戻しに分けることができますが、摘心は4月頃におこなうと良いでしょう。新芽が5節くらい伸び頃に摘心をすると、脇芽が伸び芽の数が増えていきます。
花が一通り咲き終わったら、株元の葉が残るように地面から3～5cmの高さで切り戻しをおこないます。切り戻しをすることで、風通しがよくなり夏越しもしやすくなります。
切り戻した茎を挿し穂として使うこともできます。
挿し木は4～5月または9～10月頃、気温が20～25℃くらいの時期がベストです。
春と秋のどちらが良いかと悩むときには、春におこなうのがおすすめです。春に挿し木をすると、株が体力をつけた状態で休眠期である冬を迎えられるからです。
木質化していない緑色の茎で、元気な茎を選びます。挿し木にする茎を選んだら、上から5～6節目でカットします。
株に残った茎は、2～3節ほどの長さで切っておくと、新芽が出やすくなります。
挿し木にする茎は、下から2節分の葉を取り除きます。葉をとったら1時間～半日ほど水につけて水揚げします。
水揚げはやおこなわなくても根は出てきますが、おこなったほうが成功率が上がります。
清潔な挿し木用の土に、つまようじなどで事前に穴をあけておくと、オレガノケントビューティーの茎が折れてしまうことを防げます。
挿し終わったら水やりをして、余分な穴はふさぎましょう。
そのあとは1日に1回水やりをおこないましょう。根が出るまでは、土が湿っている状態を保つようにしましょう。
その間、日中は日陰で管理するようにしましょう。朝の柔らかい日差しには当てておくと良いでしょう。そうすることで、根が出た後、日中の日差しにも慣れやすくなります。
初めは10分くらいからはじめて、少しずつ時間をのばしていくようにしましょう。
風が強い日などは、倒れて枯れてしまわないように室内に入れておくのも大切です。
まとめ
オレガノケントビューティーは、一般的に知られているオレガノと違い観賞用として作られているので、食用としては向いていないのですね。
株分け、根伏せ、挿し木といった方法で増やすことができ、発根しやすいため増やしやすいハーブともいえるでしょう。
挿し木もポイントやコツをつかめば簡単におこなえるので、ぜひ挑戦してみてください。
剪定をおこなうことで、夏越しがしやすくなったり芽数が増えるというメリットがあります。ちょっとしたひと手間で済むので、忘れないでおこなうといいですね。
オレガノケントビューティーの種からの育て方も
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