真夏に花が咲き、夏のグリーンカーテンとしても使われることのある時計草。パッションフラワーとも呼ばれます。
時計草は品種や種類が多く、花の形や色は様々でエキゾチックな色の花が咲く種類が多くあります。真夏に花が咲く時計草ですが、冬越えはできるのでしょうか。
また、植え替えや剪定の方法も気になります。
今回は、時計草の冬越えの方法や上手な植え替え方法、剪定の方法についてご紹介します。
時計草(トケイソウ/パッションフラワー)は冬越えできる?
時計草は種類が多いため耐寒性は様々です。しかし、ほとんどの時計草は冬越えすることができます。
一般的に時計草の中でも黄色種は低温に弱く、紫種は低温に比較的強いです。黄色種は10℃以上を保つ必要がありますが、紫種は0℃までは耐えることができます。
黄色種の時計草を育てる場合は特にですが、暖房付きの温室や室内の暖かい場所で管理するようにしましょう。
地植えにしている時計草の場合でも、鉢に植え替えて家に入れる「鉢上げ」という作業をすると良いでしょう。鉢上げは10月下旬までにおこないます。
鉢上げするときは土は落とさずそのまま鉢へ移しましょう。そうすることで鉢にあげた後の時計草の根のストレスが少なくなります。
時計草の茎や葉を少し剪定してから鉢へうつしすとよいでしょう。冬越し中もつるが伸びすぎるようなら適度に剪定をおこないます。
また、初夏に花や実をつけるのを目的とするなら、3~4月などの早い時期から新芽が伸びるようにする必要があります。そのためには室内に入れるか防寒対策をおこないましょう。
庭植えで冬越えしても、地上部が枯れていると新芽が伸び始めるのは遅くなってしまいます。春のスタートダッシュをするためには、冬越えのために防寒対策や室内で管理するようにしましょう。
ただし、株が小さいうちの冬越えは枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
株が大きくなっていてそのまま鉢に移すことは難しいという場合は、挿し木して挿し苗を室内の日当たりの良い場所で管理するという方法もあります。
水を1時間ほどしっかりと吸わせてからバーミキュライトなどの清潔な土に挿しましょう。挿し穂には脇芽が伸びていない節(枝)を選ぶといいですよ。挿し木にする場合は10月頃までにおこないましょう。
根が出るまでは明るい日陰で管理し、発根したら鉢上げをします。排水性と保水性の良い土にうつしましょう。
時計草を冬越しさせる場合は、寒さに強い品種を選ぶのも一つのポイントです。
時計草(トケイソウ/パッションフラワー)の上手な植え替え方法
時計草の植え替えは2年に1回はおこなうようにしましょう。何年も同じ鉢で植え替えをしないでおくのはよくありません。
時計草が根詰まりを起こさないように春~秋の暖かい日に植え替えをします。適期は4~6月です。ただし、根を切らないで土を足すだけならば9月までおこなえます。
時計草の植え替えをするときは、土ごと新しいものに変えましょう。株を抜いたときに黒くなっていたり悪くなっている根は取り除くようにします。
一回り大きい新しい鉢に鉢底石を敷き、新しい土を入れます。そこへ時計草の苗を入れ隙間に土をしっかりと入れましょう。
水をたっぷりとやりしっかりと根付くまでは明るい日陰で管理するようにしましょう。
時計草(トケイソウ/パッションフラワー)の剪定は必要?
時計草はつるが伸びるスピードが速く、放任すると手に負えないことになってしまいます。年に2回きちんと剪定をするようにしましょう。
まずは休眠期の2月頃に強剪定をおこなうとよいでしょう。古くなったつるを元から切ってしまいます。
時計草は一度実がついた部分には花は咲きません。ですから、思い切り刈り込んで新芽の発芽を促すようにしましょう。
だいたい主幹のつるを1m、その他のつるを40~50cm程度で切り戻すようにしましょう。
また、徒長したつるも同時に切り戻すと花つきが良くなります。
6月~9月になったら、伸びすぎたつるや枯れた巻きひげなどを取り除くような弱剪定をおこないましょう。風通しがよくなるように混みあってる部分を整理しましょう。先端から1/3程度までを目安におこないましょう。
春~秋であれば、軽く切りそろえるくらいならいつおこなっても大丈夫です。
まとめ
時計草は種類が多く、寒さに強い品種や寒さに弱い品種があります。
寒さに強い品種なら屋外でも、またほかの品種でも室内で管理すれば冬越しすることができます。屋外で冬越しする場合は株元をわらで覆うなどの防寒をおこないましょう。
冬越ししたい株が大きすぎて鉢上げができないという場合は、挿し木をして挿し苗として室内で管理しておく方法もありますよ。
植え替えは4~6月におこない、土ごと新しいものに変えるのがポイントです。
つるが伸びるのが早い時計草は剪定をおこない、大きさをキープするようにしましょう。剪定は年に2回おこない、強剪定と弱剪定を使い分けるようにしましょう。