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スターアニスの育て方!苗の販売の有無と注意点・よく似た毒性の植物も

スターアニス育て方や注意点

スターアニスは中華料理によくつかわれる植物で、八角とも呼ばれています。

スターアニスを料理によく使うため育ててみたいけれど、日本での取り扱いがあるのか考えたことがあるかもしれません。

また、日本でよく見かけるスターアニスに似ていて毒をもっている植物もあります。間違って食べてしまったら大変なことになります。

今回は、スターアニスの育て方、日本での苗の販売について、スターアニスによく似た毒性の植物についてご紹介します。

目次

スターアニスの育て方

スターアニスは鉢植えでも地植えでも育てることができる植物です。

種は、春と秋にまくことができます。春まきであれば3月中旬~4月中旬頃に、そして秋まきであれば9月中旬~10月中旬頃に種まきをおこないます。

春まきだと種子のつきが悪くなりがちなので、スターアニスの種子をたくさん収穫したいという場合は秋まきで育てるようにしましょう。

種まきは、1か所につき4~5個を20~30cmほどの間隔をあけておこないます。覆土は5㎜くらいにしましょう。

種まきをしたらしっかりと水やりをおこない、その後も土が乾かないように水やりをおこないます。

1~2か月ほどで発芽したら、生育の悪いものを間引きしていきます。最終的には、1か所につき1つの苗になるようにしていきます。

スターアニスを育てるときは、1年ほどは室内でポット育苗するようにしましょう。背丈が20cmほどになったら、大きめの鉢や庭に定植させることができます。定植させる時期は春が良いでしょう。

幹が木質化するまでは外に出さないようにするとしっかりと育ちやすくなります。種まきから10か月ほどは室内の日陰で管理し、11か月~3年ほどまでは半日陰で管理するのがおすすめです。冬が厳しい地域などでは、室内に入れてあげましょう。

3年目以降は日なたで管理します。この時、-5℃以下の気温が1週間以上続かない地域であれば、スターアニスを地植えにしても大丈夫です。

冬は水をあまり必要としないので、水やりは控えるようしましょう。肥料は春に堆肥をあげるのがおすすめです。

スターアニスの開花期は春まきだと5月中旬~7月中旬、秋まきだと5月上旬~6月中旬頃になります。花は、淡い紅色や濃い紅色に少しクリームがかった色などで下向きにつきます。

1mほどの大きさになるまでが大変です。花をつけるまでも5年ほどかかることもあります。

日本に苗の販売はあるの?

スパイスとしては売っているのを見かけるスターアニスですが、苗の販売は日本であるのでしょうか。

結論から言うと、ほとんどありません。見つけるのがとても難しいといえるでしょう。

種の販売もほとんどなく、あったとしても高価なものとなっています。

スパイスとして売られているスターアニスは、薬品処理されていて発芽しないようにされていることもあります。

しかし、メネデール希釈液にスパイスとして売られていたスターアニスの種子を浸し、沈むまで待ってから植えたことで芽が出たというケースもあるようです。

スパイスとして売られているものを発芽させる場合は、薬品処理されていないものだと発芽しやすいかもしれませんね。

スターアニスによく似た毒性の植物に注意

スターアニスは料理などによく使われる植物ですが、よく似た毒性の植物も存在します。

それは「シキミ」という植物です。

シキミは仏事に使われる抹香の香りがし、有害成分のアニサチンを含有しています。その毒性から、、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。

誤食してしまうと嘔吐やけいれん、意識障害を起こしてしまいます。また、最悪の場合死に至ることもあります。

東北地方南部以南の山地に自生していて、3~4月に薄黄色の花を付けます。

一方スターアニスは、甘く強い香りがし中華料理などの香辛料として使われます。また、インフルエンザの治療薬であるタミフルの原料にもなっている植物です。

中国の産地に野生、栽培される常緑高木で日本では薬用植物園などで稀に栽培されています。

年に2回ほど淡い紅色~深紅色の花を咲かせます。

実の形が似ているスターアニスとシキミですが、シキミは有害成分を含有しているため気を付ける必要があります。

スターアニスとシキミの見分け方は3つほどあります。

まず、シキミは日本で自生している植物ですが、スターアニスは日本ではめったに見られません。

稀に薬用植物園などの温室で栽培されていますが、野外に植えられていることはありません。

また、スターアニスは甘く強い香りがするのに対し、シキミは仏事で使われる抹香のようなツンとする香りがします。

そして、形が似ている実ですがスターアニスの実は先端に行くにつれて徐々に細くなっていきますが、シキミの実は針のように鋭くとがっています。

この違いを覚えておいたほうが安心ですね。

シキミはジャパニーズ・スターアニス、トウシキミのスターアニス(八角)はチャイニーズ・スターアニスと区別して表記されていることもあるようです。

まとめ

スターアニスの種や苗は、日本ではなかなか手に入らないものとなっています。

スパイスとして売っているスターアニスで、発芽させることもできなくはないようなので興味のある方は挑戦してみてもよいかもしれません。

また、スターアニスに似たシキミという毒性の植物も存在します。間違って食べたりすることのないよう注意しましょう。

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