マリーゴールドは、キク科に分類される一年草で、春から秋まで花壇や鉢を彩ります。
細長い葉っぱと、鮮やかな黄色やオレンジ色などの色をした筒状の花びらを咲かせます。
独特の香りや根の周りにいる菌によって害虫を遠ざける「コンパニオンプランツ」。日本語では「共栄作物」とか「共存作物」と呼ばれますが、害虫の発生を抑え、農薬の少ない栽培を行うために育てたい野菜や花の近くに植えられることもあります。
育てるのも比較的簡単で、初心者にも栽培しやく、ホームセンターなどでもよく見かける花です。
花が八重に咲くためボリューム感があり、ガーデニングに明るい色を添えたい時に部分的に密集させて植えたり、花壇の縁取りに使ったり、コンテナに植えて楽しんだりなど、ガーデンなどの広い場所から鉢植えなど小さなスペースまで、華やかさを出すのにとても適した草花です。
品種も沢山あるので、組み合わせによってはさまざまなガーデンのバリエーションを演出することも可能です。
今回は、マリーゴールドの育て方についてご紹介します。
マリーゴールドの育て方
人気のマリーゴールド、その気になる育て方をご紹介します。鉢植えでも地植でも、どちらも楽しめますよ。
マリーゴールドを鉢植えで育てる方法
まずは、マリーゴールドを鉢植えで育てる方法の苗を植える前の土づくりから花が咲くまでをご紹介していきます。
土づくり(苗植えの1〜2週間前)
赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土に化成肥料を少し混ぜて1〜2週間寝かせておきます。市販の草花用培養土はそのまま使用可。
苗を植える(4~6月が適期)
・苗より一回り大きな鉢を用意する・鉢底に軽石を入れて、土を2/3ほど入れる
・ポットから苗を取り出して根の1/3ほどをも手でもみほぐす
・鉢の中心に苗を置く
・上から土を足し、空気を抜くように軽く押して固定する。
花が咲く
花が次々咲きます。黄色い花は、気分を上げてくれますね。
花の盛りが終わったら、枯れるまで花を放っておくと、種をとる事ができます。
種をとっておいて、来年種まきしてもいいですね。
マリーゴールドをお庭で楽しむ方法
土づくり(苗植えの1〜2週間前)
掘りあげた庭の土に腐葉土や堆肥を3割ほどと、化成肥料を混ぜて2週間ほど寝かせる。長年放っておいたり、酸性を好む植物を育てる土を使うときは、苦土石灰を1㎡あたりコップ1杯分(100g)混ぜて、肥料を入れる前に2週間ほど寝かせると酸性度合を調節できる。苗を植える(霜の心配がなくなってから)
苗同士の距離を20~30cm空けて、植え穴を掘るようにします。ポットから苗を取り出して根の1/3ほどをも手でもみほぐし、先程の穴の中心にそっと置きます。鉢の中心に苗を置いたら、周りをそっと土で固めて苗を固定してあげて下さい。
花が咲く
枯れたものから摘んでやるといつまでも綺麗な花が見られます。鉢植えで育てるのと同様、花が次々と咲きます。種をとりたい時には、枯れるまでそのままに置いておくと良いでしょう。地植の場合は、こぼれ種で来年の春に新しい芽を見ることが出来るかもしれません。
マリーゴールドを上手に育てるコツ!
マリーゴールは比較的手間のいらないハーブですが、上手に育てて大きな株になると、お料理にもどんどん使っていけるので、ぜひコツを掴んで育てて下さい。
マリーゴールドは、水はけと日当たりのよい環境で育てると良く育ちます。
生育の適温は15~20℃ぐらいと言われてて、春先から初夏にかけての気温くらいですね。よほど乾燥しないかぎり水やりは必要がありません。4~10月は、月に2~3回薄めた液体肥料を与えると、株が安定して大きく育ちます。食用に栽培する場合は、肥料も自然の物を選ぶといいですね。
他の植物と植えて、マリーゴールドの虫除け効果をうまく活用する方法もあります。
マリーゴールドの根の周りに住む菌や、花の香りで虫を遠ざけると言われてます。
虫除け効果のあるマリーゴールドも病害虫の被害に注意
立枯れ病・灰色カビ病・ハダニ
マリーゴールドの根には、センチュウという農作物につく害虫をエサにする線虫捕食菌というのが共生しており、それによって発生する独特の花の香りがアブラムシなどの害虫を遠ざける効果があるとされています。
冬越しは?種まき時期と苗の移植時期
マリーゴールドは、太陽の光が大好きなので 温かい地域では種まきの時期が年2回あり、花期もより長くなります。一般的な開花時期は、
- 春まき(3月上旬~5月下旬)→開花時期は6月~10月
- 秋まき(6月下旬)→開花時期は9月中旬~11月上旬
です。マリーゴールドは寒さに弱いので、朝晩の気温が下がり始める秋口のころや霜が降りる季節になると花の時期は終わります。
盛夏のころが一番元気に花を咲かせて見ごろの時期になります。実際に冬であっても、気温を15度~25度に維持し、植物が夏と勘違いするぐらいの状態にしてあげれば、冬を越すことができます。
マリーゴールドは一年草ですが、中でもミントマリーゴールドとレモンマリーゴールドは多年草で、草丈が60㎝〜100㎝と大きめに育ち、 耐寒性もあり-5度まで大丈夫なので、冬越しすることもできます。
10月中旬から12月までと遅めの開花となり、香りが良いので、ポプリなどにもよく使用されています。
挿し木で増やす方法
マリーゴールドは種からでも簡単に育てることが出来ますが、 種を蒔き遅れた時や、株を少し増やしたい時などには、挿し木をする方法もあります。
挿し木の時期と方法
植えてから約2週間ほどで根が生えてくるので、根が生えてきたら日当たりのよい場所へ移動させます。
苗を置く環境を急に変えると、環境に対応できずに弱ってしまうこともありますので、徐々に慣らすように移動していきましょう。
- 花のついてない茎を6〜7cm切り取る。
- 下半分の葉を取り除く。
- 切り口を2〜3時間水につける
- 苗植えと同じ土を育苗ポットに入れて湿らせておく。
- 土に2cmほどの穴を指や割り箸で空ける
- 枝を土に挿し込む
- 土を乾かさないように日陰で水やりをして管理する
- 根が生えてきたら、日当たりのよい場所へ徐々に移動させ
- 本葉が2〜4枚出てきたら一回り大きな鉢や庭に植え替えましょう。
挿し木を成功させ増やすコツ
まず、挿し穂をする土は水をやってしっかりと湿らせておきます。植え付けの箱、鉢には土を浅めにしいて用意します。
そして、土に挿し穂を挿す時に、棒で穴をあけておいて下さい。こうすることで切り口を傷めず、根が出やすいと言われています。
挿し穂の間隔は葉が触れ合う程度にして、あまり密集させないように挿してください。挿し終えたら土を軽く押さえて固定しておきましょう。
挿し木をしたばかりの時の置き場所は風のあたらない明るい日陰がいいですよ。
根が出始めた挿し木は、少しずつ場所を移動させ、徐々に日の当たる所に慣れさせていくことで、丈夫な苗が育ちます。
水やりはどれくらい必要なの?
挿し木をした後は、十分水やりをしましょう。
その時は、挿し穂がしおれない程度に水やりをします。水のやりすぎは挿し床が過湿気味になって、酸素が吸収されにくくなり、根腐れが起こりますので水やりも加減して下さいね。
マリーゴールドは過湿が苦手ですので、乾燥気味に育てるのがポイントです。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
お庭でガーデニングの場合は、基本的に水やりはしなくて良いです。乾燥した日が続いて、しおれてきたときは、朝夕の涼しい時間に水やりをしてください。
まとめ
マリーゴールドは種類が豊富なので、お庭や花壇をいろいろな姿で彩ってくれる植物です。
ハーブとして香りを楽しむこともできますし、丈夫で手間がかからないので初心者の方でも育てやすいですよ。
マリーゴールドの独特の香りには好みが分かれるところですが、コンパニオンプランツとして、ほかの植物の害虫を防ぐ役割もあるので、農薬を使わずにガーデニングを楽しむ方法として、ぜひマリーゴールドを育てて活用してみてくださいね。
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