フレンチタラゴン、というハーブをご存知ですか?
ほのかに甘い香りがし、オムレツ、ローストチキンなどのフランス料理に活躍している、料理に万能なハーブなんです。
別命では「エストラゴン」とも呼ばれ、葉と花が利用されるフレンチタラゴン。隠れファンも多いようですね。
そんなフレンチタラゴンの基本の育て方や増やし方、適した土などについてご紹介していきます。
フレンチタラゴンの育て方!
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まずは、フレンチタラゴンの基本の育て方を見ていきましょう。
フレンチタラゴンは比較的手がかからず丈夫な植物なので、初心者の方でも簡単に育てることができますよ。
日当たりが良い場所、または明るい半日陰で管理します。
耐寒性があり寒さには強く、-10℃程度なら、植えてある鉢が凍っても問題なく翌春に芽吹いてくれますよ。
ですから、冬場に室内に入れる必要はほとんどありません。
ただし、冬の間は地上部が完全になくなるので、枯れたと勘違いしないようにしましょうね。
水やりは控えめにおこなっていきましょう。フレンチタラゴンは、過湿が苦手で乾燥気味を好むハーブです。
多湿になると、根腐れしやすい植物でもあるので、水はけのよい土を使い水やりをしすぎないようにすると失敗しにくいですよ。
乾燥気味に管理する、ということを忘れないようにしましょう。
多湿に弱いフレンチタラゴンは、通気性を保ちつつ育てていくようにしましょう。混みあった部分はカットし、通気性を良くしましょうね。
フレンチタラゴンは、耐暑性もある程度はあるので、根腐れで夏に枯れることはあるが、暑さでやられることはほとんどないですよ。
しかし、丈夫に育てるには夏場は直射日光の当たらない場所がおすすめです。
暖かい時期は、カイガラムシやハマキムシなどの害虫が発生しやすくなります。水やり株元だけでなく、株全体にすることである程度防げるので試してみてくださいね。
挿し木や株分けで増やす方法
フレンチタラゴンは不稔性植物なので、花が咲かない植物です。つまり、種が採れない植物なんですね。
ですから、フレンチタラゴンを増やすときは、挿し木か株分けで増やしていきますよ。
フレンチタラゴンを挿し木で増やす方法
フレンチタラゴンの挿し木は、冬以外の芽が出ている時期におこないます。適期は、5月中旬~6月中旬、または9~10月ですよ。
まず、挿し穂にする元気な枝を10cmほどの長さにカットします。そして切り口を斜めに切り、水につけて水揚げしましょう。
新しい鉢とハーブ用の土を用意し、水揚げしたフレンチタラゴンの挿し穂を土に挿します。
乾かないように管理し、発根したら鉢やプランターに植えかえましょうね。
フレンチタラゴンを株分けで増やす方法は
フレンチタラゴンの株分けは、基本年中おこなっても大丈夫ですが、おすすめは9~10月です。
まず、スコップでフレンチタラゴンの根ごと掘り起こします。そして、ハサミや手で適当な大きさに切り分けましょう。
地下茎は竜のようにグネグネと張っていて、その根の張った姿が竜のように見えることからエストラゴン(フレンチタラゴンの別名)と名づけられたといわれているんですよ。
その、とぐろを巻いたような根をカットしたら、茎の長さが10~15cmになるようにカットしましょう。
植え付ける場所の土に穴をあけ、切り分けた株を植えていきます。長い根は丸めながら、うまく穴に入れていきましょうね。
根を丸めながら入れていき、土をかぶせたらしっかりと水をやりましょう。このまま根付くまで水やりを毎日おこない、根付いたら水やりの回数を減らしていきましょう。
フレンチタラゴンの香りは、年数が経つとだんだん薄れていってしまいます。
香りを維持して収穫していきたいという場合は、1~2年ごとに株分けをおこない株を更新していくようにしましょうね。
適した土や肥料のタイミングも
ここからは、フレンチタラゴンを育てるのに適した土や、肥料をあげるタイミングについてみていきましょう。
フレンチタラゴンに適した土
フレンチタラゴンは、水はけのよい土に植えるのが成功するコツです。暑さや寒さなどの気温よりも、根腐れが原因で枯れてしまうことが多くあるからです。
基本的には、市販のハーブ用の土を使えば大丈夫ですよ。
フレンチタラゴンに肥料をやるタイミング
フレンチタラゴンは、比較的痩せた土地も好むため肥料にあまり気を使うことはありません。
もし肥料を与えるときには、生長期の3~6月に薄めた液体肥料をあげるようにしましょう。
夏はあまり生長しないため、肥料は必要ありません。この時期に肥料を与えてしまうと株が弱り、枯れてしまうこともあるので気を付けましょうね。
冬も同じように、フレンチタラゴンはほとんど生長しないので肥料は不要ですよ。
まとめ
フレンチタラゴンは知る人ぞ知るハーブですが、丈夫で育てやすいため初心者の方でも挑戦しやすい植物といえるでしょう。
水と肥料のやりすぎに注意しながら管理していくと、失敗しにくいのでぜひ挑戦してみてくださいね。