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チェストベリー(西洋ニンジンボク)の育て方!地植えでの方法や成長・利用方法も

小苗で比較的安価で手に入る、チェストベリー西洋ニンジンボク、という名前でもよく知られています。

穂状の鮮やかなスミレ色の花が、とても美しい樹木なんですよ。洋風ガーデンにはおなじみの植物で、シンボルツリーとしてよく用いられます。

そんなチェストベリーを初めて育てる、または育ててみたい!と思っているあなたに、育て方や利用方法などを詳しく、そしてわかりやすくご紹介していきたいと思います。

目次

チェストベリー(西洋ニンジンボク)の地植えでの育て方

チェストベリーは、中央アジア、地中海地方原産の低木です。耐暑性も耐寒性もあるチェストベリーの育て方を、一つずつ見ていきたいと思います。

植え付け

日向~半日陰を好み、半日陰でもよく育ち、しっかりと開花してくれますよ。半日陰に植え付ける場合は、午前中に日が当たる場所がベスト。

チェストベリーは生育が旺盛で、短期間で大きくなっていきます。ですから、地植えで育てるときには、植え付け場所に余裕をもつようにしましょう。

だいたい、直径3mほどのスペースを取っておくと安心ですよ。

購入したチェストベリーの根鉢よりも、2回りほど大きい穴を掘り、土壌改良しておきましょうね。

植え付けは、3~4月の霜が降りない暖かさになったころか、暑さや乾燥がなくなる10~11月におこないます。

植え付けるときに、根鉢をよくほぐすことで根が広がりやすくなりますよ。

植え付けて、しっかりと根付くまでは水やりを欠かさないようにしましょう。

用土と肥料

チェストベリーは、あまり土の種類を選ばずに育てることができます。その中でも、排水性と保湿性の良い土を選ぶと元気に育ちますよ。

植え付けの時には、元肥として腐葉土や油かすをすきこむようにしましょう。

また、チェストベリーは開花期が長く、生育が旺盛なため、1年に一度は肥料を与えるようにしましょう。

2~3月頃の休眠期に寒肥として、腐葉土や油かすなどの堆肥、または緩効性の化成肥料を与えるといいですよ。

基本は寒肥の1回だけで問題ありませんが、開花期である夏場に、暑さでばてているようなら、薄めた液体肥料を与えると元気になりますよ。

水やり

チェストベリーは、植え付けてから根付くまでは毎日水やりをおこないますが、根付いたあとは地植えの場合は、水やりはほとんど必要ありません。

降雨のみで十分よく育ちますよ。

耐暑性はありますが、夏場、暑く乾燥している時期には水やりをするようにしましょう。開花に必要な水分を与えることで、元気に花を咲かせてくれます。

植え替え

チェストベリーは、植え替えは必要ありません

大きくなってしまう植物のため、成木になると移植は難しいと言えるでしょう。また、移植を好まない植物でもあります。

ですから、植える場所はよく考えて決めるようにしましょうね。

冬越し

耐寒性があるチェストベリーは、寒冷地や東北地方以外の温暖地域では、地植えでも冬越しすることができます

寒さにより、枝先が枯れこむことがありますが、枯死することはあまりないので安心してくださいね。

もしも、霜が降りるようならマルチングをして株を覆ってあげましょう。

チェストベリーは、春の芽吹きは比較的遅めです。5月頃になると新芽を芽吹くので、なかなか芽吹かなくても心配しないでくださいね。

剪定

チェストベリーは、小さいうちは自然樹形で問題ありません。

しかし、生育旺盛のため枝が乱れやすくなるので、2月下旬~3月の落葉期には剪定をおこなうようにしましょう。

樹形は比較的自然にきれいにまとまるので、乱れた枝を軽く剪定するだけで、強剪定は必要ありませんよ。

スペースが十分でない、大きくなりすぎたという場合は、切り戻すこともできます。

冬の間に強剪定をして、半分以下の大きさにしておけば小さめのサイズをキープすることができます。

枝を切りすぎてしまっても、次々と新芽が出るのであまり心配しなくて大丈夫ですよ。

また、新しい枝に花芽が付くので、夏に切り戻しをおこなうと、暖地では秋に再び花を楽しむこともできますよ。

開花期

チェストベリーの花期は6月中旬~9月です。

枝先や上部の葉の付け根から、花序を出し花径1cmほどの小さな花を穂状に咲かせます。

花姿は可愛らしく、基本種は青紫色、そしてあまり流通していませんが、白やピンクも存在しています。

チェストベリー(西洋ニンジンボク)はどれくらい成長する?

チェストベリーは、生育旺盛な植物で短期間でかなり大きくなります。

高さは2~6mほど、そして横幅は2~3m前後にまで成長します。枝を広く張るので、スペースの確保がとても大切ですね。

剪定の仕方によっては、鉢植えでも栽培可能な大きさに仕立てることもできますよ。

チェストベリー(西洋ニンジンボク)の利用方法も

チェストベリーは昔から、女性の不調を改善してくれるハーブとして知られています。

ホルモンバランスを整えてくれるので、月経痛、月経不順、子宮筋腫など婦人科系疾患に効果を発揮するんです。

近年では、ホルモンに似た成分を含んでいることが分かり、治療薬としての研究が進められているんですよ。

簡単な利用法としては、チェストベリーの実を煎じて、ハーブティーとして飲むのがおすすめです。

乾燥させた実をティーポットに入れて、5~10分ほど蒸らせば完成ですよ。香ばしくほのかに苦みがあり、ハーブ特有のすっきりした香りも感じられます。

※ ハーブを薬として使うときには、医師のアドバイスが必要です。特に妊娠中の人や多く使いすぎてしまうと、かゆみ、発疹、吐き気を催すので注意が必要。

チェストベリーの果実の風味は、コショウに似ています。そのため、香辛料として使うために古くから栽培されているんですよ。

ですから、コショウ代わりに使うこともできます。コショウほど強くはないが、ピリッとした味付けになりますよ。

まとめ

チェストベリーは、育てる楽しみ以外にも活用する楽しみがあるんですね。

ホルモンバランスを整えてくれるので、女性には嬉しい効果といえます。

育てるのも、お手入れが少なくて簡単なので、ぜひ育ててみるのはいかがでしょうか。

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