優雅で気品があり、ユリのような大きな花を咲かせるアマリリス。アマリリスは数多くの品種があり、珍しいものは高値で取引されることもあるようです。
鉢植えや切り花として人気のあるアマリリスですが、どのような植物なのでしょうか。
今回は、アマリリスとはどんな花なのか、地植えでの育て方、鉢植えでの育て方についてご紹介していきます。
ぜひアマリリスを育てるときに参考にしてみてくださいね。
アマリリスってどんなお花?
まずは、アマリリスの基本の情報から見ていきましょう。
アマリリスは、ヒガンバナ科ヒぺアストラム属という球根植物です。
アマリリス属で正真正銘の”アマリリス”と呼べるのは、南アフリカ原産のアマリリスぺラドンナなどの2種類のみとなっています。春植え球根としてよく流通しているアマリリスはヒぺアストラム属の植物です。
原産は熱帯アメリカで約80種類の原種があります。現在でもオランダなどで新たな品種が数多く生み出されています。
ユリによく似た大輪の花が咲き、花びらはキラキラと輝くような光沢を放つものや、柔らかく軽く起毛したフランネルの生地を思わせるものなどもあります。
華やかで優雅なたたずまいで、見る人を魅了します。
アマリリスの地植えでの失敗しない育て方
アマリリスを育てるのはあまり難しくはありません。
種から育てることもできますが、アマリリスは球根から育てるのが一般的です。
まず、地植えでの育て方を見ていきましょう。
アマリリスは熱帯植物なので、ある程度気温が上がってから植えるのがいいでしょう。日本の気候から考えると、時期的には各地で桜の葉が出る頃です。だいたい4月下旬~5月中旬頃ですね。
苦土石灰や堆肥を事前に土に混ぜ込んでおきましょう。アマリリスを植える2週間前までにおこないましょうね。
アマリリスを植えるときは、球根が土から1/2~1/3ほど出るように浅く植えましょう。
植え付けをした後は水やりをしますが、その後10日間ほどは水を与えないようにします。葉や蕾が伸び始めるまでは水やりは控えましょう。
地植えにしたアマリリスは基本水やりは不要ですが、乾きすぎて水やりをするときには、球根に直接水がかからないように気を付けましょう。
日当たりと風通し、そして水はけのよい場所で管理していきます。真夏の直射日光や西日に弱いので、日差しが強い時はレースカーテン越しの窓際など遮光をおこないましょう。
冬は盛り土や敷き藁で防寒することで、暖かい地域では冬越しできます。寒冷地では球根を掘り起こして保存するようにしましょう。
冬には葉は枯れて地上部がなくなります。
アマリリスを鉢植えで楽しむ方法や注意点
アマリリスを鉢植えで育てるときは、土を乾かさないように注意しましょう。
ただし、水のやりすぎは根腐れを起こしてしまうので過湿にならないようにします。屋外で管理をしている場合、長い期間雨に当てると病気にかかり葉が枯れてしまうことがあります。
梅雨や秋の長雨など雨が長く降るときは、雨の当たらない場所に移すようにしましょう。
アマリリスの植え付けはある程度暖かくなった時期におこないます。アマリリスを植え付けるときは、地植えと同じように球根の1/2~1/3が埋まる深さに植え付けましょう。
植えつける用土には、水はけ、保水性、通気性が良い土を使います。赤玉土と腐葉土、パーライトを6:3:1で混ぜた有機質の多い培養土を使いましょう。
アマリリスを植え付ける前日に、用土に水をかけて十分湿らせておきます。定植後は10日くらい水を与えないで管理します。
定植後に水やりをしてしまうと、アマリリスが急速に吸水してしまい根腐れを起こしてしまいます。
先に土を湿らせておくと、少しずつ水分を吸水して回復していきます。そうすることで、元気にアマリリスが育っていきますよ。
葉や花梗が伸びてきたら球根に水がかからないように、水やりをしましょう。
植え付け時は肥料は与えません。葉が展開し始めたら元肥として緩効性化成肥料を与えると良いでしょう。
葉が活動している生育期は水やりの代わりに1ヶ月に2回ほど薄めた液体肥料を与えましょう。元肥が約2か月ほどで肥効が切れるので、形が崩れたら再度同じ肥料を施しましょう。
植え付けから10日ほどは、日の当たらないところで管理します。
冬越しは凍らずに霜や雨水が当たらない場所でおこないましょう。室内に入れてもいいですよ。
11月以降は休眠期に入るので、水やりほぼ不要です。
まとめ
アマリリスは子供の顔が隠れるほどの、大きな花が咲きます。
次々と品種改良されている品種が生まれているので、自分の好みのものを見つけることができるかもしれませんね。
鉢植えにも地植えにもすることができるアマリリスですが、寒い地域での冬越しはできないので鉢植えで育てるのがおすすめです。
どちらの場合も、球根の植え付けの時に球根を全部植えるのではなく1/2~1/3ほど出して浅く植えるのを忘れないようにしましょう。
初めから肥料を与えないことも大切ですよ。
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