アジアンタムはシダの仲間の観葉植物で、小さく細かい葉が茂る涼しげなイメージのある植物です。
フラワーアレンジメントやグリーンカーテンなどとして、また葉の形が可愛らしいことでも人気があります。
そんなアジアンタムは日本では観葉植物として育てられることが多くありますが、可愛らしい小さな葉が枯れてしまったりすると落ち込みますよね。
そこで今回は、アジアンタムの枯れる原因や対処法、植え替え時期や冬越しの方法などについてご紹介します。
アジアンタムが枯れた!その原因は?
アジアンタムは観葉植物の中でも繊細な植物なので、少し育てるのも難しいといえる植物でしょう。
アジアンタムはシダ植物の仲間なので、湿気を好みます。反対に乾燥にとても弱い植物です。
土の中の水分が足りなくなってしまうと、葉がチリチリになり枯れてしまいます。
ちょっと水やりを忘れてしまったり、エアコンや扇風機の風が直接当たってしまうと、アジアンタムは乾燥してしまいます。また、土の水はけがよすぎる場合も枯れやすくなってしまいます。ですから、土は保水力のある土を選びましょう。
他にも、直射日光の当たりすぎで葉が傷んでしまうこともあります。葉が傷むと枯れてしまいますので、日の当たりすぎには注意しましょう。
アジアンタムは寒さに弱い植物でもあり、8度以下になると枯れることもありますので寒さにも気を付けましょう。
アジアンタムが枯れるときの対処法
通常だと丈夫なハーブなどは、水不足で枯れてしまっているときはたっぷりと水をやれば次第に元気になります。
しかしアジアンタムは、一度枯れてしまった茎は回復しません。水不足や他の理由などでアジアンタムが枯れてしまったときには、根元から2~3cmだけを残してばっさりとカットしてしまいましょう。
茎をカットすることで、枯れた茎の間から新しい芽が出てきます。新芽が出るまでは毎日水をたっぷりとあげましょう。
アジアンタムは春~夏の生長期には新芽が育ちやすくなります。茎をばっさり切るのはこの時期がいいかもしれませんね。
新芽を育てるために、薄めた液体肥料を与えて成長を促進してあげるといいですよ。また、新芽は風に弱いので風の当たらないところで管理するなどして、注意しましょう。
アジアンタムの枯れてしまった葉や茎だけを刈り取るという方法もあります。しかし、新芽が伸びてきたときに全体のバランスが悪くなってしまうので、全部刈り取る方法がおすすめです。
アジアンタムの株をばっさりとカットした後は、涼しい日陰で管理しましょう。2週間~1か月ほどで新芽が出てきますよ。
新芽が出てきたら、通常の管理に戻して管理をしましょう。
アジアンタムの大敵である乾燥を事前に防ぐために、霧吹きを使って葉水を毎日おこないましょう。乾燥を防ぐことができるので毎日おこないましょう。
アジアンタムを植え替える時期はいつ頃がいい?
アジアンタムを植え替える時期は春~秋が適期です。くわしく書くと4~9月の生長期の時期です。
アジアンタムは根詰まりを起こしやすい植物ですので、最低でも1~2年に1回は植え替えをおこなうようにしましょう。
植え替えの時はアジアンタムの根をすべて崩さずに、ある程度そのまま植え替えるのがポイントです。そうすることで、植え替え後の生長がしやすくなります。
植え替えの方法は、アジアンタムの株を古い鉢から抜き古い土をやさしく軽く取り除きます。すべては取り除く必要はありません。
用土は自分でブレンドするか、市販の観葉植物の培養土などを用意しておきましょう。植え替え後には新しい用土を使います。
一回り大きい鉢に鉢底石を敷き、用土を少量入れアジアンタムの株を配置しましょう。アジアンタムの株の周りにも用土を入れ手でしっかりと固めます。
用土を入れ終わったらたっぷりと水やりをしたら、植え替えの完了です。
アジアンタムは冬越しできる?その方法も
アジアンタムは寒さに弱いため、屋外やベランダでの冬越しはできません。
鉢植えで育てて、室内の常に暖かい場所で冬越しするようにしましょう。石油ストーブの上にやかんをのせて、水蒸気を出している状態などは湿気もありおすすめです。
アジアンタムを冬越しさせるために置く場所は、最低温度が5~8度以上で管理しましょう。できるだけ低温にならない場所で管理します。玄関や窓際は夜はたいへん冷え込むので注意が必要です。
真冬は特にエアコンで室内が乾燥してしまいます。毎日霧吹きで葉水をおこない過湿してあげましょう。
アジアンタムは寒い冬には成長をとめます。肥料は与えず、水やりは土の表面が乾いてからあげるようにし少し控えめにおこないます。
まとめ
アジアンタムは繊細で寒さや乾燥に弱い植物です。
寒さや乾燥、直射日光の当たりすぎなどで枯れてしまいます。枯れてしまったら復活しないので根元からばっさりと切りましょう。
乾燥しないように日ごろから葉水をするといいですよ。
植え替えは1~2年に1回おこない根詰まりを起こさないように注意しましょう。
冬は暖かい室内で管理し、水やりを控えめにしながら管理すると冬越しできますよ。