クリスマスローズは、冬に花を咲かせる植物です。ですが、冬になったのに花が咲かないということもあるようです。一体何が原因なのでしょうか。
また、クリスマスローズを育てるときの土や肥料の配合も、どのようにしたらよいのか気になりますよね。
今回は、クリスマスローズの花が咲かない原因について、クリスマスローズが育ちやすい環境について、また土や肥料の配合などについてご紹介していきたいと思います。
花が咲かない?クリスマスローズの地植えの時期
クリスマスローズを育てていて、冬になったのに花が咲かないということがあるようです。
クリスマスローズは丈夫で、寿命は10~20年ほどだそうですが、株分けをして更新していけばほぼ永遠に育てることができます。
そんなクリスマスローズが花を咲かせない原因にはどのようなことがあるのでしょうか。
まず、買ってきたばかりの株や株分けたばかりの時などは、苗が若いということが原因かもしれません。開花見込みの株が翌シーズンに必ず花を咲かせるというわけではありません。
花が咲くまで1~3年ほどかかることもあります。その年は花をあきらめて翌年に備え、大切に栽培するようにしましょう。
すぐ花を見たい場合は、苗を買うときに花がついているものを選ぶのもよいかもしれません。
鉢植えでクリスマスローズを育てている場合は、根詰まりしているということも考えられます。この場合は、根鉢を崩して植え替えをするようにしましょう。
株分けをしていないときも、花が咲きにくくなります。花つきが悪くなったら株分けをおこなうのがおすすめです。
忌地現象といい肥料をすべて吸い尽くしてしまい肥料切れを起こして、花が咲かないこともあります。
肥料をあげていても、窒素が多いひりょうだと葉が茂り花が咲きにくくなってしまいます。このようなときは、リン酸が多い肥料を与えると花が咲きやすくなります。
家の中などに入れていて、暖房が当たってしまっている場合は暑く乾燥してしまっているために、クリスマスローズの花が咲いていないということも考えられます。
クリスマスローズは暑さと乾燥に弱いので、暖房の温風を受けてしまっているときには加湿器も一緒い乾燥を防いであげるようにしましょう。
夏の暑い日差しは苦手なクリスマスローズですが、柔らかい日差しは大好きです。夏には半日陰の場所で、そして冬には日当たりのよい場所で管理するようにしましょう。
クリスマスローズに適した場所は?
クリスマスローズが育ちやすい環境はどのような環境なのでしょうか。
夏の暑さを苦手とするクリスマスローズですが、夏の最高気温が25度くらいまでしか上がらない場所であれば遮光は不要です。
それ以外の場所では、夏は半日陰になるところがおすすめです。西日が当たらず、モミジやケヤキなどの落葉樹などで夏の強い光が当たらない、そして木漏れ日の当たるような場所が最適です。
夏は落葉樹の木漏れ日、冬は落葉樹の葉が落ちるので日当たりが良くなります。
地植えでいくつか育てるときは、クリスマスローズ同士で日差しを遮ることのないように株と株の間隔は50~60cmほど開けるようにしましょう。
土や肥料の配合も
クリスマスローズに限ったことではありませんが、植物に与える肥料は適時に与える、適量与える、適した成分を与えるようにしましょう。
また、気まぐれに与えるのではなく、施肥日を決めて与えるとかが高くなります。1週間に1回や10日に1回などと決めて与えるようにしましょう。
肥料にはいくつかの種類があり、種類によって植物に与える影響は違ってきます。肥料の三要素である窒素、リン、カリウムの割合でどの肥料を使うか決めると良いでしょう。
窒素、リン、カリウムが1:1:1の肥料は万能型と呼ばれ実生から成長段階の二年草などによく使われます。クリスマスローズに使うときには、成長段階であげるようにするのがおすすめです。
着花や実の採取を目的として肥料を使う場合は、窒素、リン、カリウムの配合が1:2:1の肥料が良いでしょう。花芽ができてこれから花を咲かせる株に使うと花つきが良くなります。
クリスマスローズの根や花の立ち上がりを良くしたいときには、窒素、リン、カリウムの割合が1:2:3の肥料を使いましょう。根の成長に配慮した配合となっています。
クリスマスローズを花壇や庭に植えこんでいて、窒素が雨水で流されやすい時には窒素、リンカリウムが2:1:2の肥料がおすすめです。場合によっては花つきが悪くなってしまうこともあるので、様子を見ながら与えるようにしましょう。
土の配合は、気候条件や地域、置いている場所によって変わってきますので、基本の配合では合わないこともあります。
その場合は、配合の割合を少しずつ変えてクリスマスローズに適した配合を見つけるようにしましょう。
クリスマスローズを育てる土の基本の配合は、赤玉土:腐葉土:軽石(鹿沼土)を5~6:3~4:1~2の割合がおすすめです。
水はけがよく水持ちもよく、根の呼吸を助けるための通気性が良く、肥料が逃げにくい保肥性のバランスの良い土にしてあげるようにしましょう。
まとめ
クリスマスローズは暑すぎたり、日光が足りなかったりすると花が咲かなくなってしまいます。
置き場所や苗の若さなど、原因はいろいろあるので一つずつ確認してみるのもいいかもしれません。
肥料や土も気にかけてあげると、上手に育てられるのでぜひ参考にしてみてください。
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