亀の甲羅のような姿で人気を集めている多肉植物の亀甲竜。
原産国の南アフリカの一部では、食用としても栽培されているそうです。ゆっくりとした成長をする亀甲竜は、長い年月楽しむことができる植物です。
育つにつれて甲羅のような部分の様子が変わってきて、楽しいものです。
そんな亀甲竜を上手に育てるために、育てるときに気を付けることや水やりの方法、また適した用土の選び方についてご紹介していこうと思います。
亀甲竜を育てるときに注意することは?
亀甲竜は、休眠する時期に水をあげすぎたり、過湿になると腐ってしまいます。腐るのを防ぐために、水切れの良い土を使ったり、軽石を多めに入れるようにしましょう。
成長期には、日光にたっぷりと当てて、風通しの良いところで管理するようにしましょう。亀甲竜には、メキシコ亀甲竜とアフリカ亀甲竜があり、メキシコ亀甲竜の成長期は夏、アフリカ亀甲竜の成長期は冬となっています。
どちらの種類も、夏の暑すぎる時期にはできるだけ涼しいところや室内で管理するようにしましょう。また、冬は5℃以下になったら室内に入れるなどして管理すると枯れにくくなり、上手に育てられます。
一般的に売られている亀甲竜は、アフリカ亀甲竜のほうが多いです。アフリカ亀甲竜は、冬に成長するので冬でも水やりおこないましょう。休眠期の夏にかけては、水やりを控えて見守るようにしましょう。
メキシコ亀甲竜は、夏が成長期なので夏は土の表面が乾いたらしっかりと水やりをします。冬は基本的には断水で大丈夫です。
このように、亀甲竜を育てるときは、夏と冬で違う管理、環境にするということが必要です。
メキシコ亀甲竜の場合は10月頃、アフリカ亀甲竜の場合は4月頃に休眠の準備に入ります。葉が茶色になって枯れたようになりますが、枯れてしまったわけではないので焦って捨ててしまわないように注意しましょう。
どちらの種類も、雨や雪の当たらない場所で管理するようにしましょう。水のやりすぎは、腐ってしまうので注意が必要です。
また、植え替えた後に根を活着させるために一度だけ水やりをしますが、その後は1週間ほど水やりをしないように注意しましょう。
植え替えをした後亀甲竜は弱ってしまっている状態なので、この時期に水やりをすると負担をかけることになってしまいます。
植え替え自体もストレスのかかる行為ですので、この時期は慎重におこなうようにしましょう。
上手に育てる水やりのコツ
亀甲竜を上手に育てるには、水やりの方法に気を付ける必要があります。
メキシコ亀甲竜の場合は冬に休眠期に入ります。ですから、冬にかけての時期には水やりの量を徐々に減らしていくようにしましょう。
冬になり葉が落ちていたら、水やりはせず断水します。日本の気候だと冬でも葉が落ちないということもあるようです。葉が落ちないときには1か月に一度だけ水やりをし、あとは控えるようにしましょう。
アフリカ亀甲量の場合は夏に休眠期に入ります。春~初夏にかけては徐々に水を控え、夏は完全に断水します。徐々に水やりを減らす時期は、葉が落ちてきたのを目安に始めましょう。
夏に葉を切り落とした後は、断水もしくは1か月に1回程度の水やりにとどめましょう。
どちらの種類も、ツルが芽吹きだしたころから少しずつ水やりを開始しましょう。いきなりたくさんあげてしまうと枯れてしまうこともあるので気を付けるようにしてくださいね。
成長期には水やりをしっかりとおこないます。土の表面が乾いた次の日くらいにたっぷりと水をあげるという頻度が目安です。
水のあげすぎは亀甲竜の甲羅のような部分が腐る原因となってしまうので、気を付けるようにしましょう。
亀甲竜に適した用土の選び方
亀甲竜は水はけのよい土を好みます。用土を自分でブレンドするときは、赤玉土(小粒):鹿沼土(小粒):腐葉土を3:3:4の割合で混ぜるのがおすすめです。
また、多肉植物の培養土や盆栽の培養土を使うこともできます。水はけを良くする目的で軽石を多めに入れるのも良いでしょう。
盆栽の用土と園芸用の培養土を1:1で混ぜて、鉢底を軽石を多めにして育てるのもいいですよ。どちらもホームセンターに売っているので手軽に購入できます。
鉢で育てている場合、亀の甲羅のような部分が窮屈そうになったら、このようなようどを用土を準備して植え替えするようにしましょう。
まとめ
亀甲竜を育てるうえでの注意点や水やりのコツなどをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
亀甲竜にはメキシコ亀甲竜とアフリカ亀甲竜があり、それぞれの亀甲竜は成長期が違うので育てるときには注意するようにしましょう。
どちらの亀甲竜を育てるときも、夏と冬に違う管理をすることが亀甲竜を上手に育てるコツになります。
また、水やりを季節によって頻度を変えたり適した用土を選ぶことで、亀甲竜が大きく育っていきます。
大きく育つにつれて、亀の甲羅のような塊根の部分に個性が出てきます。ほしいと思った方はぜひチェックしてみてください。