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クリスマスローズの育て方と剪定の方法は?種まきから葉切まで

クリスマスローズ

クリスマスローズは寒い冬でも可愛い花を咲かしてくれる人気のお花です。

ヨーロッパなどが原産地で、ヘレボルス属の1種類、ニゲルのことをいい、その他の品種は本来クリスマスローズとは呼なないそうです。

ただ、日本では20種類以上あるといわれるもの全てをクリスマスローズと呼んでいるようですよ。

12月末のクリスマスの時期に、白い花を咲かせるので、「クリスマスに咲くバラ」という意味で「クリスマスローズ」と呼ばれるようになりました。

現在は品種改良などで種類が増え、現在では春咲きのクリスマスローズの方が多くなっているそうです。

クリスマスローズは、

  1.  弱い日光が大好きです、建物の北側や狭い場所でもよく育ちます
  2.  冬の寒い時期に咲きます
  3. 花色が豊富で、花の色の濃淡や模様の様なスポット、花びらの形などの変化もあり、それぞれに個性がある
  4. 丈夫で育てやすいという特性がある

可愛く丈夫なクリスマスローズの育て方についてご紹介します。

目次

クリスマスローズの育て方

クリスマスローズの開花時期は、日本では一般的に1月末頃から4月となっています。

開花の早いものは12月頃から咲くものもあるようですが、全体を通して冬場の寒い時期に咲くのが一般的です。

クリスマスローズが人気の理由

クリスマスローズは花もちも良く、草木の枯れる寒い冬場にガーデンが寂しい色になったころに開花して美しい彩を添えてくれることが大きな人気の理由の一つです。

花がついた状態で鉢植えが店頭で販売されるのは、3~4月頃で、クリスマスローズの開花の時期としては中盤から終盤にかけてとなっています。

クリスマスローズに適した環境や気を付けることは?

クリスマスローズは、高温多湿である日本の夏のような、強い光は好みません。
地植えでは夏には明るい風通しのよい木陰、西日の当たらない場所で、乾燥気味に育てます。

日当たりがよすぎると、土が乾燥しすぎたり直射日光で葉っぱが傷んでしまったりして、徐々に枯れてしまい姿を消していきます。

夏の特に暑い時期は乾燥しすぎることもありますので、そういうときは足元に腐葉土を置いて乾燥を防ぐことも必要です。

寒さには強いです。強いといっても、霜に当たると花が痛みますし、霜柱で根を傷つけられると弱ってしまうこともあります。なので霜よけがあった方がいいですね。

日本の土壌では粘土質の場所以外は特に土を選ぶ必要はないようです。

植え込みのところに腐葉土などを混ぜ込んで、土の通気性を良くし十分に根を張れるように土を柔らかく耕すことで良く育ちます。

庭に植えればよく育ち、年々開花数が増加します。初心者の方は庭植えより移動できる鉢植えが便利です。

クリスマスローズの剪定の方法

https://twitter.com/kumi59661974/status/1751889421220381116

クリスマスローズの剪定は花が終わったら「思い切ってバッサリと!」が基本です。

柔らかい新芽だけを残し、古くて固い葉は5センチくらい残してばっさり落としていきます。

摘花、花茎切り

植物は花を咲かせて、すべてのエネルギーを使い、充実した種を実らせて子孫を増やします。

子が必要ない場合は、咲き終わった花は摘んでしまいましょう。

古葉取り

無茎種のクリスマスローズは11~12月にかけて夏働いた葉を切り取ります。

緑の葉を切ることに抵抗もあると思いますが、風通しがよくなりすっきりした状態になります。

クリスマスローズの種からの育て方

クリスマスローズは苗を買ってきて育てるのが一般的ですが、種が取れた場合や種を入手できた場合は、種から育てることも可能です。

種まきから栽培管理まで育て方を見ていきましょう。

種まき

クリスマスローズの種まきは暑すぎず寒すぎず、気温の安定してきた10月頃から行います。

9月末から10月にかけて蒔かれたクリスマスローズの種子が発芽するのは、だいたい翌年の1月半ば頃になります。

春に採取できた種子を発芽させて、株を増やしていくことも可能です。10月~12月に植えつけるのがいいようです。

栽培管理

庭植えの場合

水はけが悪く、溜まるような場所でなければ、どこでもよく育ちます。

根が土の中へ深く入っていくので、少なくても30㎝以上耕します。水はけの良い場所で、下向きの花であることから、傾斜地が理想的です。

花を少し下から見上げるのも美しいですね。

鉢植えの場合

根が深く伸びるため、深めの鉢を使います。

鉢植えでは限られた容積の中で育てるため、良い土を使います。

腐植分が多く水はけの良い土を組み合わせて作ります。クリスマスローズ用の土もあるのでそちらを使うと便利です。

ホームセンターなどで売られている市販の草花の培養土に、水はけをよくするための硬質鹿沼土や軽石、硬質赤玉土(中粒)を30~40%加えるのも良いでしょう。

植え替えや水やり・管理の仕方も!

クリスマスローズの植え替え時期や方法・水やりなど、管理の仕方についてお伝えします。

植え替え

適期は秋と春で、目安は2~3年です。

根の生育が非常に早いので、植え替えるときはふたまわり大きな鉢に植え替えます。

寒さが本格的に訪れる12月頃には新しい用土の中に十分な根を張れるようにします。
植え替えられた株は新しく葉を伸ばしてきます。

水やり

乾燥気味に育てます。土が乾いてから水をやりましょう

土が濡れているようであれば水は控えます。

根腐れしやすいので水のやり過ぎには注意しましょう。冬でも夏でも「水やり」は鉢の底から水が染み出すくらいにしっかりとやります。

10月になると自然に降る雨だけでほぼ問題ありません。何日も晴天が続いて土が乾燥するようならば、水をやります。

肥料

春と秋に液体肥料を10日に一回やってください。花が咲くにはリンが必要です。リンを多く含んだ肥料をやるようにします。

挿し木・挿し芽

増やすなら株分けと、種まきを行います。

またはこぼれ種で増えます。根っこの伸びが早く、根詰まりしがちです。

根詰まりした株は、生育が止まり老化しやすくなります。鉢底に根っこがでたら、ふたまわり位大きな鉢に植え替えます。

同じ鉢で育て続けたいときは、鉢を抜いて根をほぐし、1/3位の用土を取替えます。

病気

クリスマスローズにとって一番怖いのはブラックデス(黒死病)という病気です。

筋状の黒い模様がでてきます。

過湿気味だと発生しやすいので、株が茂ってきたら選定したり花芽を調整したり、もしくは株分けなどをして、風通しを良くしてあげるといいでしょう。

株分け

クリスマスローズは6~7年経つと、生長が衰えてくることがあります。庭植えの場合、弱った株は掘り上げて2~3芽ずつ株分けすると生長する勢いが上がります。

9月~10月頃に行います。植え付ける場所は同じ所を避け、違う場所に植え付けるようにします。

まとめ

かわいらしいお花を咲かせるクリスマスローズは、家庭でも簡単に栽培できるので、初心者の方でも簡単に育てることができる植物です。

冬の寒さには強いですが、夏の暑さには弱いです。水やりは土が乾いてから行いましょう。

植え替え用の土はクリスマスローズの土というのがあるので、それを利用するのが便利です。

寒くなる時期に活動を始め、春に向けて可憐な花を咲かせていきましょう。

また、咲いたお花は切り花やドライフラワーなどでアレンジしてみてもいいですね。

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