不思議なカラーと不思議な形をした多肉植物、リトープス。
ミステリアスな雰囲気があり、人気の品種なんですよ。種類によって大きさも形も異なるので、いくつ育てても飽きないという魅力もあります。
しかし、多肉植物の中でも少し育てにくい、という話も耳にします。
実際、リトープスは育てにくいのでしょうか。
多肉植物リトープスの育て方や種まきの方法について詳しく見ていきましょう。
多肉植物リトープスの育て方!
多肉植物リトープスは、冬生育型として栽培する植物です。
サイズが小さめなため、庭植えにせず鉢植えで育てたほうが良いでしょう。
寒さに強いリトープスですが、霜に当たると枯れてしまうこともあります。ですから、厳寒期には室内へ入れるか、防寒対策をきちんとおこなうようにしましょう。
リトープスは不思議な色も特徴的な植物ですが、色鮮やかに育てるには明るい光が必要です。
夏の気温が高い季節以外は、日当たりのいい場所に置いて管理しましょうね。
リトープスの生育温度は8~25℃です。しかし、冬季の日中は室内が35℃程度まで上がっても大丈夫ですよ。
気温が上がって休眠期に入る6~9月は、風通しの良い日陰で水やりを控えながら管理しましょう。
なるべく乾燥状態を保ち、月に1~2回ほど葉水を与えるのがポイント。
葉水をおこなうことで、秋の生長期初期の育ちが良くなりますよ。
秋の最低気温が20℃を下回るようになると、リトープスの生育が再開します。生育が再開すると、再び水分が必要になるので徐々に水やりを始めましょう。
生長期の間は、用土の表面が乾いたら水やりを、鉢底から流れ出るまでたっぷりとするようにしましょう。
リトープスは肥料をあまり必要としない植物です。あげなくても問題はありませんが、あげる場合は秋から春の生育期に与えましょう。
肥料の種類は、緩効性化成肥料か液体肥料がいいですよ。
リトープスは、水はけのよい用土を好みます。詳しくは後からご紹介しますね。
植え替えは他の多肉植物ほど必要ではありません。
株の生育が鈍っていたり、群生して鉢に対して株が大きくなったら植え替えをおこないましょう。2~3年に一度が目安です。
植え替えは10~12月、特に最適期の10~11月におこなうようにしましょう。
リトープスがしわしわになった時の対処法
リトープスを育てていると、しわしわになってしまうことがあります。
しわしわになる原因は、間違った水やりが原因のことが多いんです。
夏場はリトープスは休眠期です。休眠期に水やりを多くおこなってしまうと、しわになったり枯れてしまうので注意しましょう。
梅雨の時期の6月などは、本当に少しで十分です。葉の表面が濡れるくらいでいいので、霧吹きなどで葉水をおこなうのがおすすめです。
真夏の7~8月は断水しちゃいましょう。断水すると、リトープスが乾燥してしわしわになりますが、ここで水やりすると枯れてしまいます。
水やりしたい気持ちをぐっとこらえ、管理していきましょうね。
秋~春は生長期になるので、9月下旬頃から徐々に水やりを開始しましょう。
いきなり水をあげ始めるのではなく、2~3週間に一度あげるところからおこなっていきましょうね。
気温が20℃を下回るようになったら、1週間に一度水やりをするのが目安です。
また、寒い時期にリトープスがしわしわになってしまったら、水が欲しいという合図です。
全体がぷっくりするまで、しっかりと水やりをしてあげましょう。
リトープスに適した土の配合は
リトープスは水はけのよい用土を好みます。水はけが悪いと根腐れの原因になるので気を付けましょう。
リトープスを育てるには、赤玉土がおすすめです。
赤玉土(小粒)2、鹿沼土2、ピートモス2、川砂2、くん炭2の割合でブレンドするといいでしょう。
また、赤玉土(小粒)4、鹿沼土(小粒)3、バーミキュライト2、真砂土1などの混合土をいいですよ。
いずれの場合も、水はけ具合を考えてブレンドしましょうね。
リトープスの種まきの時期ややり方も
リトープスの種まきは、10~11月におこないましょう。
花後についた果実から種が採取できますよ。
リトープスの種は、とても小さい種ですので、風などで飛ばないように静かな場所でやるのがおすすめです。
種同士の距離は近くなりすぎないように気を付けましょう。
見えにくいかもしれませんが、パラパラと満遍なく広がるように種まきをします。
その後、霧吹きなどで軽く土を湿らせましょう。鉢の上にラップやフタをすると、乾燥が防げます。
土が乾燥しないように注意し、管理していきましょう。
種まきをした鉢の下に、水を張った受け皿を用意し鉢を浸して、鉢底から吸水させるようにしましょう。
容器の1/3がつかるような水位にします。リトープスが、ある程度の大きさになるまで続けましょうね。
受け皿の水は、2日に一回の頻度で変えて清潔な状態を保ちます。
発芽から2~3ヶ月が経ったら、受け皿の水位を下げていき少しずつ乾燥に慣らしていきましょう。
様子を見ながら、霧吹きの回数も減らしていきます。
まとめ
リトープスは、乾燥気味に育てる冬型の多肉植物です。
夏は休眠期ですので、水をやらずに管理するようにしましょうね。
しわしわになってしまっても復活することが多いので、諦めずにリトープスを育てましょう。