つる性の植物で可愛らしい葉が特徴的なアイビー。観葉植物として鉢で育てられたり吊り下げられたりなどして飾られることが多い植物です。
アイビーは育てやすい観葉植物ですが、土を使わない水栽培で育てる場合はどのように育てればいいのでしょうか。
また、アイビーとヘデラの違いも気になるところです。
今回はアイビーとヘデラの違いについてまた、水栽培での育て方や根が出ない時の対処法をご紹介します。
アイビーとへデラの違い!
星形の葉を持つ植物は、アイビーやヘデラと呼ばれるものがありますが、この二つは同じ植物を指しています。
日本ではアイビーという名前で呼ばれるのが一般的ですが、ヘデラも呼ばれることもあり、なんとヘデラのほうが正式名称なんです。
アイビーはウコギ科ヘデラ属の常緑蔓性低木で、学名はHedera helixといいます。英名はEnglish ivyといい、英名の一部であるアイビーが愛称になったということが分かります。
また、和名ではセイヨウキヅタ(西洋木蔦)といいます。
世界でアイビーの種類は500種類以上あり、そして日本でも100種類以上のアイビーが確認されているようです。とても多くの種類があるのですね。
アイビー(へデラ)の水栽培での育て方
アイビーは鉢植えだけではなく、水栽培で育てることもできます。
水挿しで増やすときと同じように発根したものを使うと簡単ですが、発根からそのまま水栽培にすることもできます。
4月中旬~9月中旬頃に始めると失敗しにくく、なおかつ簡単に育てられます。用意した挿し穂になるアイビーの枝は水に挿す前に、水に触れる下の方の葉をとっておくようにしましょう。葉は3~4枚残っていれば十分ですよ。
水栽培でアイビーを育てるときの最初は、たっぷりの水にアイビーの枝をつけてよく水を吸わせておきましょう。水をたっぷりと吸わせた後は2~3cmくらいの浅めの水を張り、そこにアイビーの枝をつけて育てていきます。
2~3cmくらいの水を用意するときは、根腐れ防止剤を入れておくと根腐れしにくくなりますよ。
根が出てくるまでは水を清潔な状態に保つために、毎日水を交換しましょう。根が出てきてからは水が濁りにくくなるので、交換するのではなく水を継ぎ足していきながら管理しても大丈夫です。
ハイドロボールなどを使った水栽培の場合は、水のやりすぎに注意するようにしましょう。水の量は容器の半分以下で十分ですよ。
アイビーは直射日光の当たらない明るい日陰に置いて管理します。レースのカーテン越しの窓際や木漏れ日の差し込む場所などが最適です。
1年に1回ほど根腐れ防止剤を入れるために植え替えをするのがおすすめです。植え替えの時にハイドロボールを使っている場合は汚れなどがあるため、きれいに洗いましょう。
アイビー(へデラ)の根が出ないのは枯れてるの?対処法も
アイビーを水挿しなどにして根が出るのを待っているものの、なかなか根が出てこないということもあるかもしれません。
元々水挿しで増やす方法だと根が十分に出てくるまでは時間がかかり、1か月ほどかかることも多くあります。ですから、1か月くらいまでは様子を見ていてもいいでしょう。
しかし、1か月以上たっても根が出てこない場合は、新しい枝でやり直したほうがいいかもしれません。
アイビーは根も生えてきやすいので、水挿しで失敗することは少ないのですが枝を切ってから時間を置くなどして一度水を絶ってしまうと、発育が悪くなることもあります。
また、気温の高さや水の交換の頻度によっても根が出てくるスピードは違います。真夏の暑い時期など入れてある水がぬるくなってしまい、枝が弱ってしまい根が出てこないこともあります。
アイビーを水挿しするときは、切り口を斜めにカットし水との接触面を増やしてあげましょう。そして切ったらすぐに水に挿し、毎日水の交換をするようにしましょう。水挿しで根を出すには、こまめに水を変えるようにするといいといわれています。
直射日光の当たらない明るい日陰などで管理すると失敗しにくくなりますよ。真夏に直射日光の当たる場所に置いておくと水が温まり、挿し穂が煮えてしまうので気を付けましょう。
また、挿し穂にする枝は10~15cmほどの長さにし、水に浸る下の方の葉は取っておくことも重要です。
まとめ
アイビーについてみてきましたがいかがだったでしょうか。
アイビーとヘデラは同じ物を指しているということが分かりました。また、アイビーには日本だけでも100種類以上も存在しているんですね。
水栽培で育てることもできるので、土が苦手な方や室内で、キッチンなどでそだてたいという場合などは水栽培に挑戦してみてもいいかもしれませんね。
水栽培にするときは、根が出るまでは毎日水を交換するのを忘れないようにしましょう。それにより、根の出てくる確率がアップしますよ。
アイビーのある生活をぜひ楽しんでくださいね。