クローブはチョウジノキという植物の花が咲く前のつぼみを乾燥させたスパイスです。そのクローブが、害虫対策にも効果があるのをご存知ですか。
ゴキブリやムカデ、ブヨにも効果があるといわれています。クローブをどのように使えば害虫対策ができるのでしょうか。
今回は、クローブで害虫対策ができるのかどうか、クローブを使った虫除けスプレーの作り方、ムカデ、ゴキブリ、ブヨに効果があるのかについてご紹介します。
クローブで害虫対策ができる?
クローブは、バニラのような強い甘い香りがするスパイスです。クローブの香り成分であるオイゲノールという成分が、ゴキブリなどの害虫が嫌うといわれているため、害虫対策に効果があるといえます。
クローブを置くだけでも効果があるとされていて、よくあるゴキブリ対策10選などの中に、ペパーミントオイルと並んで必ずクローブも登場します。
もちろん、クローブだけで100%害虫除けができるというわけではないので、家の中の害虫の場合はまず現れないように清潔にしておくことが必要です。
そこにさらにクローブを使うことで、害虫対策ができますよ。
クローブで虫除けスプレーの作り方
ここでは、クローブを使った虫除けスプレーの作り方をご紹介します。
用意するものは、クローブ100g、無水エタノール(消毒用アルコール)500ml、オイル(ベビーオイル、ホホバオイルなど)数滴、保存瓶、持ち運び用のアトマイザーです。
まず、保存瓶にクローブをすべて入れます。次に、無水エタノール(消毒用アルコール)を注いでいきます。最後にオイルを数滴たらします。
しっかりとふたを締めて2~3日寝かせましょう。アルコールの中にクローブの成分が溶け込み、液体が薄く色づいてきたら完成です。
完成したら持ち運び用のアトマイザーに入れて使いましょう。ゴキブリがでそうな場所にスプレーをしたり、衣類や布団にスプレーしてゴキブリ除けとして使いましょう。
肌に直接スプレーして虫除けにすることもできます。肌が弱い方は、一度に多く使わず少量で試してからにしましょう。
クローブで作った虫除けスプレーは、冷暗所で保管し2週間を目安に使いきるようにしましょう。
妊婦の方はにおいに敏感なため、クローブの臭いで気分が悪くなることもあります。妊婦の方が使う場合や妊婦の方が近くにいる場合は注意して使うようにしましょう。
ムカデやゴキブリ・ブヨに効果は?
クローブは、ゴキブリ対策10選などにもランキング入りしているようにゴキブリには効果があるといえるでしょう。また、ブヨやムカデにも効果があるといえます。
先ほどご紹介した虫除けスプレーを使って、ゴキブリやムカデの通り道になりそうなところにスプレーするとよいでしょう。
ブヨの場合はキャンプなどで多く見かけるかもしれませんが、ブヨが発生する夕方ごろに自分たちがキャンプしている周りにスプレーしておくと、ブヨが寄りにくくなります。
虫除けスプレー以外にも、スパイスとして使われているクローブをそのまま小皿やティッシュに置いておくだけでも害虫対策になります。
ティーバッグやポプリを入れるような袋に入れておくとインテリアにもなるのでよいかもしれません。そのまま置いておく場合は、1~2か月ほどで効果がなくなるので、定期的に取り換えるようにしましょう。
クローブのエッセンシャルオイル(アロマオイル)を使って、害虫対策をするのもよいでしょう。この時、100%天然由来のものを使うようにしましょう。クローブの臭いが苦手な方は、柑橘系のエッセンシャルオイルと混ぜて使うのもおすすめです。
芳香器を使ってアロマをたいたり、ガーゼなどに少量を染み込ませておいておくのもよいでしょう。火を使った芳香器を使う場合は、小さいお子様やペットが届かないところに置くようにしましょう。
また、虫除けに効果があるといわれているオレンジポマンダーというものを作って飾るのもおすすめです。
オレンジポマンダーとは、オレンジにクローブを挿したものです。年数が経つとオレンジがミイラのようになりますが、それでも使うことができます、
作り方は、まず竹串などでオレンジに穴をあけます。全体的にでも模様のように穴をあしてもよいので好みであけましょう。穴を開けたところにクローブをしっかりと挿します。
シナモンやカルダモンなどのスパイス粉を袋に入れ、そこにオレンジを入れてスパイス粉をまぶします。取り出して1~2か月ほど直射日光を避け風通しのよい場所で乾燥させます。
乾燥し終わったらリボンなどを巻いて、かわいく仕上げるのもおすすめです。詳しい作り方については別の記事もご覧ください。
まとめ
クローブを使った害虫対策についてみてきました。
ムカデやゴキブリ、ブヨなどにも効果があるので、害虫に困っているという場合は一度試してみるのもいいかもしれません。
虫除けスプレーも簡単に作ることができるので、ぜひ一度作ってみてくださいね。