チェストベリーは、女性ホルモンのバランスを整えてくれるハーブとしてよく知られています。
自分で育てることももちろんできますが、生育旺盛で大きくなりやすいのでスペースの問題上、難しいということもあるかもしれません。
では、チェストベリーのハーブティーが欲しい、という場合はどこで購入できるのでしょうか。
今回はチェストベリーのハーブティーの市販について、そして飲むときの注意点をご紹介します。
チェストベリー(セイヨウニンジンボク)のハーブティー市販はあるか調べてみた
チェストベリーには、女性ホルモンを整える作用があり、ピルとの併用はできないなどの制限がいくつかあります。
そのため、市販ではチェストベリーのハーブティーが買える店舗がとても少なくなっています。
輸入食材などを多く取り扱っているカルディでは、調べてみたところ今のところの取り扱いは無いようでした。
また、紅茶専門店のルピシアでも、同じように取り扱いはないようです。
生活の木では、チェストベリー単品のハーブティーはありませんでしたが、「私の30日茶 女性の味方ブレンドティーバッグ」という商品に、チェストベリーが含まれているようです。
チェストベリー、リンデンフラワー、ルイボスレッド、シベリアンジンセン、黒大豆、レディースマントル、シャタバリ、セントジョーンズワート、カモマイルジャーマン、ヤロウ、セージ、ローズヒップ、ネトルの13種類がブレンドされた紅茶ですよ。
毎日の食事と一緒に飲めるような、おいしいハーブティーになっています。心と体にしみわたるような優しい香りが特徴的です。
黒豆がベースとなっているので、黒豆茶が苦手でなければ飲みやすいと思いますよ。
そして、Amazonや楽天などのネット通販では「チェストベリー&PMSバランスティー」という商品がありました。
チェストベリー、セントジョーンズワート、ラズベリーリーフ、カモミール、キンモクセイ、ローズ、レモンバーム、ルイボス、羅漢果の9種の植物がブレンドされた紅茶になっています。
すっきりと飲みやすく、リラックスできる甘い香りが特徴的です。ノンカフェインなので、夜寝る前でも安心して飲むことができますね。
お湯ではなく、豆乳を使って抽出すると、イソフラボンもたっぷりとれて、さらに栄養豊富なハーブティーラテができますよ。
飲むときの注意点も
今までチェストベリーには、飲用しても重大な副作用はないとされてきました。しかし、近年では胃腸障害やにきびなどの発疹、めまいなどを引き起こす可能性があることが分かっています。
また、女性ホルモンのバランスを整えるチェストベリーは、言い方を変えるとホルモン値に影響を与えるということになります。
そのため、妊娠中の方や、経口避妊薬を服用している方、乳がんなどホルモン感受性に留意しなければいけない方の服用は、避ける必要があります。
そして、チェストベリーは脳内のドーパミン系に作用を及ぼす可能性もあるとされています。
抗精神病薬、パーキンソン病薬などのドーパミン関連の薬を服用している人も、チェストベリーの摂取は避けるようにしましょう。
もしチェストベリーのハーブティーを飲みたいけれど心配だというときは、かかりつけの医師に相談してから飲むようにしましょうね。
チェストベリーの効能とは
ここで、チェストベリーの効能、効果についても少し見ていきましょう。
チェストベリーは、婦人科系疾患に効果があるとして、古くから使用されている植物です。
ホルモン中枢である脳下垂体に直接作用し、女性ホルモンの分泌を良いバランスに調整してくれるのです。そのため、月経過多、乳房の張りなどの症状を緩和してくれるんですよ。
月経中のにきび、口唇の疱疹、ひざのむくみなどにも効果が期待できます。
また、母乳の分泌を促す効果や生理前症候群(PMS)、更年期障害への効果も認められているんです。
国内で初めてPMSの市販薬として発売された、プレフェミンという薬の主成分は、実はチェストベリーなんですよ。
このプレフェミンは、3ヶ月飲むと、9割の人が症状が改善したという報告も出ているようです。
これは、チェストベリーの効果がとても期待できますね。
近年では、子宮筋腫、子宮内膜症などへの適応も試みられているんですよ。婦人科系疾患に万能なハーブということが分かりますね。
他にも、ピルの服用中止後の自然な排卵の回復にも使われることがあるんですよ。
まとめ
チェストベリーは、婦人科系疾患への効果が期待できるハーブです。
しかし、ピルとの併用ができなかったり、常用している薬によっては飲むと危険な場合もあるので、確認してから飲むようにしましょうね。
もし心配なときには、かかりつけの医師に相談してから飲むのが安心ですよ。
チェストベリーのハーブティーは、売っている店舗はまだ少ないので、購入したい場合は生活の木かネット通販で購入するのがおすすめですよ。